平成27年9月 平成26年度 建築研究所すまいづくり表彰 地域住宅奨励賞 住宅部門

 

仲間集う・くつろぎの空間 「結い」の家

化学物質に敏感な施主が自然素材を使った家づくりを希望されました。

奈良の町家や古民家が好みだったため、小屋組の現しなどをデザインに取り入れました。
また、趣味で集めていた大正時代の古建具も活用しました。(色ガラスなども)

認定長期優良住宅を取得、耐震・耐風も基準を満たしました。

冬はなるべく暖房器具に頼らないように、太陽の熱を取り入れて土壁に蓄熱します。
夏は深く出した庇で日射遮蔽し、風の流れを考慮した窓の配置で通風を促しました。

車椅子での出入りも考慮して、道路からアプローチ、1階はもちろん2階に至るまでバリアフリーに配慮しました。

外壁は一部に土壁を採用しました。
当社独自の「かごしま土壁再生プロジェクト」と題し、材料の調達から技法の伝承まで、地元で土壁ができるように経験を重ねてきました。
今回は、施主の関係者・子供たちを集め、土に藁を混ぜたり実際に壁を塗ったりをイベントして行いました。
大人から子供まで楽しく土壁を体験していただきました。

国立研究開発法人 建築研究所主催の平成26年度建築研究所すまいづくり表彰 地域住宅賞 住宅部門を受賞した作品です。

お客様の声

コメント

 

匠の想い

地域の憩いの場。そして高齢者や障害を持つ人たちのコミュニティとして「結い」の場を提供させていただきました。
美しい和の風情と目に見えない耐震・温熱環境、受け継がれてきた技法と新しいデザイン、そういったものたちとの「結い」ともなる一棟です。

屋根や梁を現しにすることで化粧仕事となり建て方から屋根仕舞い、さらには内部の造作に至るまで大工や左官の熟練の技を要しました。
大工や左官のみなさんの高い技術を見ていただければ幸いです。

土壁を施主の関係者・子供たちを集めて実際に塗っていただく企画を実施いたしました。
昔ながら土壁の技術を体験していただき、実際に自分が塗って、家作りに参加していただけたことで大変喜んでいただけました。

 


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